ニューデリーのスタジアムが1メガワットのソーラーパネルを設置
ニューデリーのチャガライ・スタジアム(Thyagarai Stadium)の屋上にメガワット級のソーラーパネルを取り付けたことをサニーバ(Suniva)社が木曜日に発表しました。ソーラーパネルの取り付け業者として選ばれたサニーバ社は、米国ジョージア州アトランタにある太陽電池やモジュールの製造会社です。
サニーバ社は2008年2月、アトランタに商業施設を建設するために5000万ドルの資金を確保しました。サニーバ社はジョージア・テック(Georgia Tech)社によって開発された厚さ100ミクロン以下効率20パーセントの、超薄型高性能単結晶シリコン太陽電池のライセンスも取得しましたが、まだ製品化はされていません。サニーバ社によると、厚さ約200ミクロンのサニーバ製アーティサン(ArtiSun®)太陽電池が、チャガライ・スタジアムに使用されたとのことです。
スタジアムは10月3日~14日に行われる予定の、前イギリス領やイギリス植民地、現イギリス連邦諸国が参加するオリンピックである2010英連邦競技大会のために建設され、オーストラリア、バハマ、カナダ、ケニヤ、そしてニュージーランドを含む約71の国々が参加します。
インドが開催国となるのは今回が初めてで、大会の実行委員会を発足したニューデリー市はこの大会を初の〝緑の競技会〞にすることを誓約しています。すなわちカーボンニュートラルに向けての努力のために委員会は、降雨の貯蔵、植物の廃棄物管理、環境保全に適した公共交通機関の選択、エネルギー効率のよい屋内競技場の設営、屋外競技場への太陽光電力ライトの設置、環境にやさしい建設材料の使用、都市部に三つの緑地帯を育成することなどを盛り込んだ一連の開催地緑化計画を推進することを誓いました。
チャガライ・スタジアム屋上のソーラーパネルはその目標に向かってすすんでいるのです。
サニーバ社の太陽電池を含む約3,640のリライアンス・インダストリー社製の280ワットピークモジュールがチャガライ・スタジアムの屋上に設置されています。スタジアム屋上のソーラーパネルは1年におおよそ140万キロワットアワーの電力を生産しているとサニーバ社は推定しています。